128人が本棚に入れています
本棚に追加
「え…?」
あたしが聞き返すと、マスターはお酒の入ったグラスを差し出してきた。
「舜ちゃんを探してるんでしょう?」
確信をついたマスターの言葉に、思わず首を縦に振った。
「ふふっ やっぱり♪
この前、ひよこちゃんと会ってた日以来、
一回も顔見てないのよー。」
マスターが寂しそうに言うもんだから、なんだかあたしも無性に寂しさを覚えた。
忙しいのかな…
クラブにいないなんて、
普通のことなのに
ここに来て、舜也に会えないなんて初めてのことだったから、
あたしはなんだか心にぽっかりと穴があいた。
「舜ちゃん…
ひよこちゃんと知り合ってから、皆勤賞あげてもいいくらい毎日来てくれてたのに…」
…え?
「え、舜也って
出会う前からここに来てたんじゃ…?」
最初のコメントを投稿しよう!