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な、何…?
クラブと隣のビルの裏道から、盛大に何かが崩れる音がした。
野良犬か野良猫か…
下手したら、襲われてケガをするかもしれない。
…だけど何の音か確かめたい。
恐怖と興味の中で揺れるあたしは、結局一歩裏道へと踏み出した。
そーっと音がした方を除き込むと、まとめてあったであろう、新聞紙が散乱していた。
風の仕業…?
そう自分で解決した原因に安心して、もう一歩踏み出した。
その瞬間、
あたしは声にならない声を上げた。
「――――………っっっ!!」
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