普通

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「ふぁぁ~……」 今日もいつも通りの朝。 軽く欠伸をし、ふと、時計に目を向ける。 「…ヤベッ!!」 針はちょうど8時00分。 8時25分までに校門をくぐらなきゃ遅刻だ。 くそ、母さんも起こしてくれればいいのに。なんて文句も言ってられない。 俺は猛スピードで制服に着替え、食パンをくわえる。 案の定、机の上には「朝から仕事。朝御飯は適当に☆」なんていう愛情のかけらもない置き手紙が。 「素っ気な…」 まあいい。まずは8時25分までに間に合わせることだ。 家を出て、鍵を閉め、競輪選手並(まあ見たことがないため分からないが)にチャリをこいだ。
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