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おっと、ここで俺の紹介がまだだったな。
一応主人公になるであろう俺の紹介が担任より遅い3番目という中々あり得ない展開でちょっと気まずいのだが、そこは敢えてスルーとしよう。
俺は一ノ瀬 隼(いちのせ しゅん)。バスケ部で身長は178センチと中3では高い方だ。
足もわりと速い方だと自負している。
スポーツは自分で言うのも変だが、できる方と言っていいだろう。
そんなこんなで、朝礼が終わり、いつものメンツが集まってくる。
「さぁすが遅刻大好きっ子隼君!俺なんて30分前についてたぜ!?」
と、いつものテンションで絡んでくる水本 太一(みずもと たいち)。
こいつは、まあとりあえず、テンションが高い。
こいつもバスケ部で俺には敵わないが運動神経もいい。
「嘘ばっか!太一だってチャイムと同時だったじゃんねー?」
と、美帆と相づちをうってるこの子は、香坂 綾音(こうさか あやね)。
この子は美帆とは違い、女の子らしい女の子(こんなことは口が裂けても美帆の前では言えないが)結構男子にも人気があり、まあ俺から見てもかわいいと思う。
「うはっ!なんで言うかな!?」
「いやいや綾音が言わなくっても分かってっから心配すんな」
「ひどいっ!隼ちゃんひどいっっ!」
「あはははは」
こんな平和で、ごく普通な会話。
こんな生活がずっと続くと思ってた。
これからもずっと…。
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