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やっぱり…。
何かがおかしい。
何がって。
人がいないのだ。
そして、なんだろう。
このなんとも言えない変な臭いは。
やっぱりおかしい…。
そう思った俺は試しに太一の家に行こうと思い、方向転換。
なぜか心が、脳が、急げ、と伝えてくる。
なんなんだよ、と少し焦りを感じながら太一の家の近くの公園の横を通ったとき
“ウ゛ーウ゛ー”
携帯がなった。
太一からだ。
「もしも―」
俺が言いきる前に聞いてくる。
「隼か!?」
なんだ?太一の様子がおかしい。
「そうだよ」
「よかった…。今どこだ!?」
なんでこいつ、こんなに動揺してんだ?
「お前んちの近くの公園だよ。それによかったって何だよ?」
「話はあとだ。今からそっちへ向かう。そこから動くなよ!」
「おいっ!太一!?」
ブツッ
ツーツー
切れちまいやがった。
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