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数分経って、太一が息を切らしながら走ってきた。
「どうしたんだよ?」
太一に問う。
「落ち着けよ?落ち着いて聞け?」
明らかに自分が落ち着いていないことに気づいてない太一は答える。
「人間が…
ゾンビ化された」
は?
意味わかんねぇ。
「ちょ、お前、どういうことだよ?悪い冗談はよせ」
「冗談じゃねえ!人間がどんどんゾンビになってってるんだ!」
「だからそれがどういうことだって聞いてんだよ!!」
俺が怒鳴った瞬間、太一は1点を見つめ、2、3歩後ずさる。
「…逃げるぞ」
「あ?」
「早く逃げるぞ!!」
「何言ってんだよ!!どういうことかせつめ―」
俺が問う間に、無意識の内に太一が怯えた目で見つめていた方を見る。
その瞬間、
俺の身体の全機能が
停止した。
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