風、揺れる。

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がさっ、と紙の擦れる音。 「ほら、今日の内容」 言いながら、斎の額に紙を貼付けるように渡した。 「ちゃんと、姫さま寝かせてから行けよ」 と、一言余計な言葉を残し部屋からでていく。 「薙………」 そんな背中に、ぽつり零れる斎の声が、部屋に響いた。  
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