序章

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「っぐ、や、めろ……」 「……………じゃあね」 首に巻かれた紐が、勢いよく引き寄せられ、重力に逆らうように天井まで上る体。 それを支えるため、近くにあった柱に結び付ける。 「………任務完了」 ゆらゆら、揺れる死体の下で、ヒュ、と冷たい夜の風の中。 一人、髪をなびかせていた。  
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