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…朱桓が兵士一万人余をその指揮下に収めた頃、江東では丹陽郡やハ陽郡では、異民族である山越の中の、孫権に不服従な民が蜂起していた。
彼らは城郭を攻撃し、地方長官を殺害したり捕虜にしたりして、各地にその集団が存在していた。
孫権は旗下の勇敢な者を派遣して、これを討伐しようと考えた。
有力な兵を持つ朱桓にもこの命が下り、彼は情報を集めてこれを討伐しようと、各地に斥候を放ったのだった。
ある日、朱桓は丹陽郡で友軍に遭遇した。
その部隊の兵士二千人余を率いていたのは、まだ若い男だった。
朱桓は言った。
「わたしは盪寇校尉の朱桓です。あなたは誰ですか」
若者は言った。
「わたしは屯田都尉の陸遜と申します。朱休穆校尉の名は、わたしも存じております。お会い出来て光栄です」
朱桓は頷いた。
「あなたが陸伯言殿か。我が君の側に仕え、有益な献策をしている事、わたしも聞き及んでいますぞ」
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