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…呉の重臣・陸遜〈リクソン〉の孫にあたり、陸抗〈リクコウ〉の子である陸機〈リクキ〉は呉の滅亡を嘆いて「弁亡論」を著した。 彼は言う。 「朱桓〈シュカン〉は国家の威信を奮い起こした将軍の一人である」 朱桓の子の朱異〈シュイ〉もまた、幼い頃から期待されて、成長するにつれて名声を集めた。 しかしその最期はその声望からみると、非常に不遇なものだった。 また朱桓の従弟(イトコ)にあたる朱拠〈シュキョ〉は、呉を支える人物と評され、やがて公主を娶るまでになった。 その彼でさえも、無事に生涯を終える事は出来なかった。 この物語は、呉の名家・朱家に現われた親子の将軍と、一族の名士の生涯を描いたものである…
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