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「沙雪…頭イカれてんじゃねぇの。
頭のネジ落としたんなら一緒に探してあげようか」
「何言ってんの、あたしは至って正常」
「それで正常ならオレは異常者なのか?
呼び出して一言めが
“えっちしようよ”なんてゼッテーおかしいし。さては今流行りのクスリでもやってんな」
ムッとする沙雪だったが、
「何だよその顔。
もしかして本気でオレが、はいそうですかと簡単にえっちするとでも思ってたわけ?
っていうか、
普通にえっちする前にまず告白だろ」
沙雪の寄せた眉間のシワがパッと開く。
沙雪はハッとした。
「あーそう、そうそう、それそれ」
何かを閃いたらしく、
末春の至近距離に近付き、ウルウル上目遣いをしていかにも告白というような体勢に整えた。
「あたしぃ、前から末春のことがぁ
すきだったのぉ。
だけどぉ、あんたにはマツリがいるっしょ。
だからえっちするだけでいいの」
と、取って付けたように言った。
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