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「よっ。モテないコンビ。
朝から右手と宜しくやってんのか?」
「失敬な!俺は常に両手と言う彼女でなければイケん!!」
…本当に色々と漢らしいが残念な奴だ。
「フッ。両手に飽きたら俺が違う快楽を開拓してやろうか?」
すかさず自称:キャロル西崎が名乗りを挙げる。
「僕もその未開拓ゾーンを知り…「断る。」
相変わらず隙のないモテ男の名は菱田 修二【ヒシダ シュウジ】。
噂によれば、哺乳類なら全員、奴の毒牙にかかれば、いちころだとか何とか言う。フェロモン垂れ流し野郎だ。
「そう言えば…田中の同室の先輩…昨日、えらく色っぽい面してたな…。
田中もついにそっちに「いける相手がいたら、コイツも色っぽい艶っぽい男前に朝からなってんだろう。
それはナイナイ。」
三柴からのフォローのつもりなのかもしれんが…泣きたくのは何故だろう。
俺は気を取り直して会話に参加する。
「どうせ、エロビでヌき過ぎたんだよ。
僕らハシに擦りつけても立つ十代だもん☆ね~。」
「ね~。」
俺と三柴は相づちをうつように小首を傾ける。
「…、お前らは単純でいいな。」
「何おう!π(パイ)の字を見ただけでムラムラすんの隠すのに毎日、必死で考えたりしてんぞ!!馬鹿にすんな!」
「そうよ!そうよ!」
「フッ。」
何だ!その微笑まし気な瞳はーー!!
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