祖母の家

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【サク、サク】 慎重に封を開ける。 その封筒の中には、招待状のような厚手の紙が入っていた。 キャットに目をやると、その瞳もこちらを向いている。 観察するように、じっと見てくる猫の視線に少しドキマギしながら中の紙を広げた。 上等な紙の中央には、朱と銀の色を用いた丸いマークが描かれている。 そして、流れるような美しい筆跡でこう書かれていた。 【キャロル・ニクス殿 貴殿を 本国の新しい魔女に 任命致します。 ウィルナー国女王 リリム・ウィルナー】
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