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祖母は少し変わった人だ。
いや、少しではなく、かなり、だろうか。
真っ黒なドレスに身を包み、タロットや水晶玉が商売道具。
つまり魔女コスプレをした占い師だとキャロルは理解している。
14にもなって、さすがに祖母のしているコスプレが、世間からすれば常識外れのおかしなものだとわかっていたし、占い師という職業も怪しさ満点だ。
夏休みを利用して、のどかな祖母の家に遊びにきたキャロルだったが、実は彼女とうまくやっていけるか心配だった。
母親は仕事で忙しく、何年も会っていなかった変わり者の祖母と、1ヶ月もの間二人で過ごすことになっていたからだ。
だが、ここに来てから一週間、いい意味で彼女はキャロルを裏切り続けてくれてた。
きれい好きで屋敷はすごく清潔だったし、家庭菜園でとれた野菜やハーブで美味しい食事を作ってくれた。
占いに来た人たちのことを面白おかしく話しながらのお茶の時間も楽しかった。
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