1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「それは115じゃありません。ひらがなに置き換えると11は[い]、5は[ら]つまり、ひらがなで[いらぶ]と書こうとして力尽きたんです。きっと雨で滲んでただろうし、それを見たのが日本語の怪しいスミスさんだった為に、115だと勘違いしてしまった。」
スミスは「日本語の怪しいスミスさん」と言われ
がび―(;'Д')―ん
となった。しかしRは気にせず続ける。
「115で導き出されるのは伊良部さんだけではありません。携帯メールの作成で115とボタンを押すと、なんて出ますか?」
あっ!と中川が声をあげた。
「1を2回で[い]、5を1回で[な]だ。」
「その通り。つまり115というダイイングメッセージで導き出されるのは伊良部さんと稲元さんの名前のどちらかと思って間違いないでしょう。稲元さんはアリバイが…」
「そうだ!稲元がいる!アイツならボイラー室にも入る事ができるし、死亡推定時刻にアリバイが無いぞ!それに有倫様、稲元が100億のネックレスを欲しがっている、殺されるかも知れないと怯えてたのを思い出した!アイツの部屋を調べさせてくれれば、きっと証拠品が出てくるはずだ!」
最初のコメントを投稿しよう!