~推理結果~

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「あらゆる状況証拠が犯人を示してます。犯人は…稲元さんです。」 総太郎とスタッフ全員が顔を見合わせた。 普段の稲元を知るスタッフは、まさか稲元が殺人犯とは思えなかったし、それは総太郎も例外では無かった。 「とりあえず操舵室へ行きましょう。」 それから。 操舵室についてすぐ、船長は稲元に、君に話があるからと操舵員を伊良部と交代させた。 「で、お話というのは…」 稲元は船長に聞いた。 船長は目でRに合図を送り、それに気付いたRは稲元の凶行を説明しはじめた。 「…どうも僕が犯人だと決めつけてるみたいだけど、第一どこに根拠があって僕だと思ったの?」 稲元は笑っていたが、Rを見る目は冷たかった。 「根拠…そうだ!根拠はあります!稲元さんが犯人だという根拠は、有倫様のダイイングメッセージです!」 「115って奴?それが僕と関係あんの?」 「携帯メールの作成で115とボタンを押すと、なんて出ますか?」 あっ!と中川が声をあげた。 「1を2回で[い]、5を1回で[な]だ。」 「そうです。名前に[いな]と入るのは稲元さん、あなた以外にいません。」
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