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「あらゆる状況証拠が犯人を示してます。犯人は…九条有倫、その人です。」
みんなが驚いた様子を見せた。
中川がRに聞いた。
「じゃあ殺人は有倫様の狂言だって言うのか?」
「はい。遺体と思っていたのは、ただ寝たふりをしていただけなんです。」
湯沢が反論した。
「でも確かに脈も止まってたし、頭蓋骨は骨折していたし、頭の中で出血していた。いわゆる脳内出血だ。あれで生きているはずが無い。」
Rは黙った。
どうもRは、あまりにも解らなくなった挙げ句、なんか派手な事を言えば解決するような気がしたようだ。
中川は言った。
「一応聞いとくが、自分で頭をカチ割り、血を流しながらダイイングメッセージを残し、わざわざ船長室に行って力尽き、また生き返って消えたのは何故なんだ?」
Rはハッキリと言いきった。
「そんなの、ここを読んでる人にでも聞いてください。」
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