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【いつ見込まれたのか知らないけど、ありがとう。ちゃんと笑ったつもりだけど? 有紗】
そのメールを送信すると、窓から高い空を見た。雲一つない、どこまでも続いていそうな青空だった。
「…あの時…頑張って笑えばよかった…」
その日差しに、少女が付けた白い花の髪留めがキラっと光った。
「…別にいいよね…みんな同じじゃつまんないって言ったの…慎吾なんだから…」
そう少女は呟くと、クスッと小さく笑った。
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