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とある屋敷の一室。
小さな少女がソワソワした様子で窓際をジッと眺めている。
暫くすると屋敷の外に大きな車が止まった。
「帰ってらしたわ!!」
そう言って少女は慌てた様子で玄関へと向う。
玄関には大きな荷物を運んでいる業者とその業者に指示をしている年配の男性がいた。
「流石の旦那様もアリス様には甘いですな」
年配の男性が微笑みながら話し掛ける。
「…仕方ないだろう?それに『アリス様には友達が必要ですな』と言ったのは何処の誰だ」
少し不機嫌そうに言うと帽子とコートを年配男性に渡した。
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