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どこに行くんだ?
灯りのない廊下をどんどん歩いてゆくハデス様
俺は黙ってついていく
どこに行くのか聞けない小心者と思うなよ?
聞けないんじゃない、聞かないんだ
来いと言われたからついて行く
それだけだ
それに、聞いても答えてはくれなかっただろう
しばらく歩いてたどり着いた場所はあまり広くない空間で、中央に青い光を発する穴がある
その穴の周りに、黒いマントを着たやつら(フードで顔を隠していたから、男か女か分からなかった)が6人立っていた
ハデス様が穴の縁に立つ
「ここへ…」
言われた通りにハデス様の隣、穴の縁へ行く
穴の中は湖のようだった
「これは…なんですか」
「もうすぐ分かる」
ハデス様の手がゆっくり上がり、俺の左胸に当てられる
「許せ…アスナ…」
「なん…───!」
肩を押された
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