短き刻

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オレと莉奈は一緒に雪だるまの続きを作った 手袋がなく手が痛かったけれど、全く気にならなかった いつのまにか瞳の熱はさめていた 雪だるまをつくっているとき、とても楽しかった まるであの頃に戻ったようだった 「でーきた」 雪しかないから目とかはついてないけど一緒に作った真っ白な雪だるま 「手、寒くないか?」 「ダイジョブ!私は手袋しているから...それよりもマコトくんこそダイジョブ?」 「オレは...死にそう」 「そんなに笑顔なら全然死ねないよ」 「言うなぁ~」 オレと莉奈は大声で笑った世界に誰もいなくてもどこかにいる誰かには届くほど大きな声で 「ねぇ、寒いから家に来ない?」 「いいのか?」 「もちろん」 そしとオレ達は並ぶようにして歩き出した
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