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オレは文庫本を読み終えた、しかしまだ電車動き出してはいない
ケータイの時計を見た
『18:45』
時間を確認し、そしてゆっくりケータイを閉じた
『20分程度しか経っていない...』
外を見る...やはり代わり映えもなく、雪が降っていた
『いつになったら...』
心細くなる心をさらに、誰もいない車両が心細くさせる
『........!このことを莉奈に連絡しなきゃ』
肝心なことを忘れていた
オレは慌ててケータイを開き直し、莉奈の電話番号に電話を掛けた
しかし、発信ボタンを何回押しても、電話は掛からなかった
ケータイの電話帳を閉じ、待受を見直した
画面の左上に小さく『圏外』の文字
『クソッ!』
こんな田舎なら当たり前でもあるが...
歯痒さを感じる
ついでに時間を確認してみるが、10分も経っていなかった
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