秋の訪れと共に

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行き着けのパン屋はパン屋ゴルゴという。そんな店には、無駄に鋭い眼光のおやっさんが作っている。近所では人気のパン屋。 ここのパンは物凄い美味しいのに良心的な値段のお店だ。 扉を開けて入るとレジにいる店主さんの鋭い索敵の視線が向けられる。お客に向ける視線じゃないよね……本気で。 とりあえずお盆の上にカレーパンにカスタードコロネにカレーパンにカレーパンにカレーパン……って待って下さい! 「紗枝……なぜカレーパンをひたすら、俺のお盆に乗せてるのかな?」 「……ばれた。失敗」 「ばれないとでも思ったの!?カレーパン大好きっ子ですか!?」 「ん、フトゥかな」 唇尖らせて可愛く、フトゥ言ってくれました。 「普通……?じゃあ嫌がらせ!?」 「信は失礼。私からの愛情表現と微妙に言えなくもないのに」 「はぁ……微妙にね」 「じゃあ、地球中の愛をごっそりかき集めて信に」 「押し潰されそうだね」 「地球の皆。オラに愛を分けてくれ」 「ド●ゴンボールですか……」 よく分からないいつものやり取りをしながら、当初の予定のカレーパンにカスタードコロネにウインナーパンをレジに持って行く。
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