秋の訪れと共に

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ちょっとブルーになりつつ急いで終わらせてリビングに向かう。 「おはよう」 テーブルにはすでに料理が乗っている。サンドイッチにサラダにスープ。基本朝の我が家は洋食が多い。 テーブルには父さんがいるが新聞を広げていて頭だけしか姿が見えない。 「おはよ、兄さん」 クマのエプロン姿の妹が現れた。小柄で可愛いらしい容姿。まだ幼さを残す少しぷっくりとした頬。セミロングの黒髪がとても似合う。活発というより大人しそうな見た目だが、中身は結構しっかりしている。 その隣には母さん。妹が歳をとったらこうなるんだろうな……と思うくらい似ている。とても美人で俺は絶対父さん似なんだろなと悲しくなる。 「じゃあ、兄さん来たから食べよう」 「そうね。おはよ信也」 「おはよう二人共」 そう挨拶してからテーブルに着く。皆が座るのを確認して父も新聞をしまう。 「「「「いただきます」」」」 普段は父はもう店にいるので、久々の家族揃っての朝食の時間。
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