第2章 ~謎の男、現る~

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優将は初日にも関わらず、 いきなり法衣(もちろん借り物)を着用。 部員達の稽古を、道場の端っこでビシッと正座しながら、まじまじと見学。 (なんか最初からスゲー気合いだな‥あいつ‥‥ってか、俺の方ばっか見てねぇか?) 優将は、加治(同期)と組み手を取ってる俺の方を見ている。 (‥‥‥変なやつ。) 練習が終わり、 加治 亮太と春神 沙奈、綿佐田 未世と一緒に帰る。 それに、このイケメン男‥‥ ‥宝井優将とも一緒だ (ちなみに、加治、春神、綿佐田とは少拳部の同期で俺と仲が良い。) 「も~ビックリしちゃった! いきなり、宝井君がうちの部活に入部するって言ったんだもんっ!!!」 沙奈が嬉しそうに言った。 「いや~。沙奈さんも少拳部とは知りませんでしたよ。」 ハハハと笑う優将。 「なんだ?春神さん、こ、こいつの事知ってたのかい!?」 「知ってるも何も、あたし達6組で同じクラスだよ。」 「おいおい~!友達に向かって『コイツ』とはなんだよ!タカ!!」 優将が口を挟む。 「タカって‥‥。ってか宝井も6組だったのか。全然知らなかったよ。」 俺は今日から友達になった(?)優将に言う。 「だから~!優でいいから!ユウって呼べって!!!相棒!」 (俺は一体いつからおまえの相棒になったんだ?) 「わかったよ‥。ユウ‥。」 「そうだ!それでよろしい!」 優将の満面の笑顔が眩しい。 「ってかさ。ウミィーと宝井君が友達だったなんて初耳だわぁ。」 未世が言う。 「俺も知んなかったし。」 と、亮太。 「俺達、今日友達になった‥?から知らなくって当然だよ‥。 てか今日初めて会ったし‥。 少なくとも俺はユウのこと今日会うまで知らなかったし‥。」 「そうなの!!!???」 沙奈、未世、亮太が驚きハモる。 「そう! 俺は、タカがすごくいいやつだって聞いて、とにかく友達になりたかったんだよ!」 爽やか笑顔がこっちを見る。 (そうなのか?優将の思考が未だ解らん‥。) でも、そんな優将のことが嫌いではなかった俺であった‥
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