第3章 ~キモチ・SCRAMBLE~

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あと3日で夏休みだなあ‥ 夏休みは少拳部の合宿もあって楽しみだな‥ 昼休みに俺は、3階の階段前にある談話スペースにいた。 ここは、天窓から日が差し込んでいて暑い。 七月の中旬、 セミの声も、ちらほら聞こえ始める暑さになった 「なーにしてんの?」 「わぁっ!!!」 背後からいきなり優将が現れ、 思わず跳び上がる。 「ん?どうした? なんかぼーっとしてたけど‥。」 優将は不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。 「え?別に何でもないけど‥。 ただ、もうすぐ夏休みだなぁって思ってただけだよ。」 「そうか。 もし、悩みとかがあるんだったら、いつでも相談に乗るからな!」 優将はそう言って、ニコッと微笑む 「‥あぁ。ありがとう。」 (ユウって、すごく優しいな‥ 優しいし、頭いいし、イケメンだし、スポーツ万能だし、長身だし‥だからモテるんだよなぁ‥ それに引き換え俺は‥‥。) 「あ!!宝井くーん!!」 二人は振り返る。 向こうから一人の女子がやって来た。
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