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「先ず最初に。ほぼ全ての攻殻機の制御には機体とのFLSが使われている」
軽い口調で説明を始めた九条。怜香は後ろで椅子に座りこちらをじっと見てる。
「FLSって?」
京弥が至極当然の質問をする。
「Flush・Link・Systemの略なんだが……合ってますか? 司令」
「合ってる。ついでに言うと制御はFLS半分、従来のレバー操作半分よ」
「だからFLSって何?」
「ああ、すまない。このシステムは簡単に説明するとだな、機体を自身の脳で動かすことができるんだ」
……………………
「ヱヴァだ‼ すっげえ、ヱヴァだ‼」
「何を興奮してるんです? あいつは」
「気にしたら負けよ。いいから続けなさい」
勝手に盛り上がる京弥を一発殴って落ち着かせると小さな機械を取り出して京弥の頭に取り付ける。
「こりは?(頬が腫れてうまく喋れない)」
「これがお前の考えを機体に入力するための装置だ」頭に機械を乗せてるのに全然重みを感じない京弥。
「これで後はレバー操作のレクチャーだけだな。こっちは簡単だからそんなに詳しくは話さないぞ」
FLSによる頭脳操作とレバーなどによる手動操作。攻殻機はFLSが機動の主体となっている。が、全てではない。それは、
「それだと搭乗者が不測の事態、パニック状態になると機体がまともに動かなくなるんだ」
「逆だといざという時の反応が遅れたり、機体が思い通りには動きにくいらしいの」
九条が始め怜香が続く。
説明が終わったみたいだ。そしていよいよシュミレーターが動きだす。
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