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コーヒーを二人分用意してお湯が沸くのを待つ。
「貴方、今日はどーするつもり?」
「……これといって決まって無いですけど」
「いいわ。なら今日は私の指示に従って過ごしなさい」
「わかりました」
数分後コーヒーを煎れて戻ってくると、怜香の腕には真新しい洋服があった。
「あれ? お出かけですか?」
「はぁ? 何言ってるのよ」
「だって服」
抱えられている服を指差しながら聞くと、
「ああ、コレね。私のじゃなくて貴方のよ」
「……お金ならありませんよ」
「わかってるわよ、そんなこと。いいからこれ着て午前8時半、ここらしく言うと0830に第一グラウンドに待機。反論は無し、イイわね」
「はぁ……」
言いたいことを話終えると怜香は煎れたてのコーヒーを持って自室を出て行った。
取り残された京弥は、コーヒーを口にして
「あっっっちぃ‼」
舌を軽く火傷した。
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