桜の華

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大きな桜の木の下で 僕は本を読んでいた 頭の上の方から声がした 「何してるの?」 これが君との出会い 初めて話したとき 君の顔があまりにも眩しくて 動揺したのを今でも覚えているよ そんな僕を見て 笑った君の素顔が 今でも忘れられないよ どうしてかな 僕も君も 今では別々の幸せを持っているのに もう一度だけでいい 君に会いたい あの大きな桜の木の下で ただ純粋に 会いたいだけなんだ でもそれは叶うことのない願い だからせめて 僕からの詞(ことば)を 受け取ってほしい あの時言えなかった 僕の想いを もう伝わることのない 僕の願いを 「ありがとう 僕は君のことが…… 好きでした」
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