第3章 ~蘇る僕の為の声に~

5/11
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
【やさしい春色に乗せて…】     小さな窓… そっと差し込む日差し…   細い小枝は… 風にやさしく揺れ…   緑の草は… たなびく髪のように…   遠くの道路には… 音もなく車が流れていくのが見える…   なんということもない… 暖かな春の日差し…   僕に与えられた… 病院の窓越しの風景…   それは小さな窓からの景色なのだけれど…   僕は何処までも広がり膨らんで行ける…   確かな…これからの景色… この春色は始まりの色…   狭くてもいいょ…僕だけの窓は… これから何処までも広がってゆけるのだから…    
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!