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医師の宣告。
「……緑内障ですね。」
緑内障……視野が欠けていく病気。
「……お気付きだとは思いますが、左目は本来の視野の半分以上見えていませんね。」
体中に走る電気。
「それと……」
まだ何かあるのか?
「左目は緑内障が進むと思われますが……それを補うための右目の酷使により急激な視力低下も予想されます。」
背中を冷や汗が流れる。
「そ、それは失明もあり得る……ということでしょうか……?」
「……そういうことになりますね。」
さすがに絶句した。
俺の目は
もう長くないようだ。
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