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「オイ!?聞いてんのか!?」
先程とは違うギャングの男の一人が怒鳴る。
それでも尚、黒ローブの人物は一言も喋らずに迫っていく。
「やっちまえっ!」
入り口から見て奥の中央席に居る頬に傷を負ったギャングが黒ローブの人物を指差し、大きな声で言った。
「分かりやした。ボス!!」
先程の声に何人かが反応した。
そして、ボス以外のギャング達は一斉に残り10mぐらいまで迫っている黒ローブの人物に向かって手を突き出して唱える。
「爆炎の炎よ!」
「恐怖の火の玉」
「紅蓮の力、我の手に宿れ!」
……など各々唱えた言葉は違うがギャング達は全員手の前に直径10cm程の炎の玉が出てその玉を黒ローブの人物に飛ばす。
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