シーン2【蒼雷の魔王】

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「オイ!?聞いてんのか!?」 先程とは違うギャングの男の一人が怒鳴る。 それでも尚、黒ローブの人物は一言も喋らずに迫っていく。 「やっちまえっ!」 入り口から見て奥の中央席に居る頬に傷を負ったギャングが黒ローブの人物を指差し、大きな声で言った。 「分かりやした。ボス!!」 先程の声に何人かが反応した。 そして、ボス以外のギャング達は一斉に残り10mぐらいまで迫っている黒ローブの人物に向かって手を突き出して唱える。 「爆炎の炎よ!」 「恐怖の火の玉」 「紅蓮の力、我の手に宿れ!」 ……など各々唱えた言葉は違うがギャング達は全員手の前に直径10cm程の炎の玉が出てその玉を黒ローブの人物に飛ばす。
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