シーン2【蒼雷の魔王】

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これは魔法。 脳内イメージとそれに伴った魔力操作によってイメージを具現化する事。 そして、イメージと魔力操作を手助けする為に唱えるのが詠唱と呼ばれる物。 普通詠唱の言葉は自分がイメージしやすいと思う言葉を選ぶので、同じ技でも当然各自詠唱は変わってくる。しいて言えば、頭だけできるなら詠唱はいらないのだ。 今回ギャング達が出した魔法は文献等で『ファイアーボール』と呼ばれる魔法。 炎の玉がみるみる内に黒ローブの人物に接近していく。 黒ローブの人物は迫り来る十数個の炎の玉を気にしていないのか、はたまた見えていないのか全く避ける動作を見せず、静かにギャング達に向かって歩くだけ……。 そして黒ローブの人物の辺りが爆音と爆煙、それによって舞い上がった砂埃に包まれた。 見えはしないがそれはファイアーボールが何かに当たった事を意味している。
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