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「痛っ!」
しかし、ボスも後少しの所で手を引っ込めた。
「ボスもじゃないっすか」
その声に止みかけていた笑いがまた大きくなった。
釣られてボスも少し苦笑いを浮かべる。
「……もういいか?」
笑いで暖まっている所に冷たい声が一つ。少し低音な声は恐らく男の物だろう。
しかし、この声はボスでも他のギャングでも無い。
……そう、この声は黒ローブの人物。
黒ローブの人物はゆっくりと両手で体を持ち上げて立ち上がる。
唯一見えると言っていい黒ローブは砂埃で少し汚れているだけで炎で焦げたりは全く無かった。
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