シーン2【蒼雷の魔王】

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唯一の逃げ場所――黒ローブの人物が入ってきた所――に向かって逃げているギャング達……。 しかし、黒ローブの人物はドアの方に振り返り電気を飛ばす。それはまるで黒ローブの人物から伸びているようだ。 すぐさま電気は逃げていたギャング達に当たり、一瞬の苦痛の声と共に続々と倒れた。 「偽りの勝利から真実の敗北へ」 黒ローブの人物は逃げたギャングが全員倒れた事を確認して後そう言いながら振り返る。 残ったギャングはボスを含め8人。 ――黒ローブの人物が立ち上がった時に背中側に居たギャング達は全員入り口に逃げて倒れたので、残っているのはほとんど黒ローブの人物より奥や横にいた人間だ。 そして、手にはすでに炎の玉が出ていていつでも放てる状態にある。 だが、その炎の玉は先程と比べとても小さく直径2cm程。それに、向けている手自体振るえ、顔は歪んでいる。
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