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「本当に可愛いなぁ!良し!この子の名前は前から決めていた通り『カルム』にしよう!」
わが子を高い高いと上に上げバルドは言った。
「えぇ。カルム……あなたは今日から私達の子『カルム=アルフィールド』です」
フィーナはバルドから赤子を取り返しまたあやし始める。
「古代オラルト語で『太陽』……いやぁ素晴しい名前ですねぇ」
医師は関心する様に赤子を見て微笑んで言った。部屋にいる他の者も皆赤子に夢中だ。
「そうだろそうだろ!……おぉそうだ!カルムの魔力量はどれだけだ?」
その中でも一番興奮しているのがこのバルドだろう。医師に我が子カルムの魔力量を急かして聞く。
魔力量とはその人間に宿っている魔力の量こと。
魔力は魔法を発動する上で必須なもので、兵士や騎士など、戦争時に魔法を使う者達にとって魔力量は一種のステータスとされている。
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