私と兄貴とお母さん

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「ほら、早くしないと時間無くなるわよ?」 「あ、やばっ!」 母に言われ、命は急いでご飯を食べると、下に置いといた鞄を持った。 「ご馳走さま。じゃあ行くねー」 「待て。俺も行く」 生治も食べ終わると、同じく鞄を持った。 「あ、二人とも。今日は早く帰って来てね」 「何で?」 「大事な話があるの。帰って来てから話すから」 ニッコリと笑うと、母は二人にお昼用のお弁当を渡した。 「?分かった。じゃあ、行ってきまーす」 「行って来る」 「はい、いってらっしゃーい」 母に見送られ、命達は家を出て行った。
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