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この公園をあとにした友華達は、うさぎさんの手掛かりを求めて歩き回ったのでした。そこへ思わぬ情報を耳にするのでした。
うさぎさんの噂は町中に広まっていたのでした。
噂によると、とても素晴らしい音楽を奏でるうさぎがいるとの事でした。
いつも同じ場所 同じ時間に、シンセサイザーを弾いているとの事でした。
この話を聞いた友華達は、ホッとした表情で
「よかった!」
「ホントによかった!」
「うさぎさんが無事で…。」
と、口々に云ったのでした。
「でも安心するのはまだ早いよ!どうやって救出するの!?」と、相変わらず冷静な たぬきさんが云いました。
尽かせず友華は
「とにかくその場所へ早く行ってみましょう!そうすれば救出作戦が、出来るでしょ!?」と、こう切り出したのでした。
早速 その情報をもとに 友華達は その場所へと急いで向かったのでした。 噂の場所に辿り着いたのは良いのですが そこは既にものけの殻となっていたのでした。
友華達は急いで近くにいた人に尋ねました。
「あの~すいません。ここでいつも うさぎさんが演奏していると聞いたんですが…?」
「あぁ~あのうさぎね!?今日はもう終っちゃったよ!残念だったね…また明日おいでよ!スゴい演奏が聴けるからさ!ワタシはあのうさぎの曲が大好きでいつも聴いているんだよ!」
「そうですか…分かりました。教えて下さりありがとうございます。」ととても悲しげな表情を浮かべながら、この場所をあとにする友華達なのでした。
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