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バシッ―。
「いったぁい!!」
「御坂。寝るな」
私は半泣きで頭を抑える。
私の前には定規を持った数学担当の 城緒 桐 『シロオキリ』先生がいる。
「定規で叩かなくても…」
「寝てたからだろ」
「寝てないですぅ!」
「…口答えか?あとで職員室」
先生はそう言ってまた教卓に戻る。
職員室って事は会議室かぁ…。
私はため息をつきながらそんな事を考える。
授業が終わると私は会議室に向かう。
「…間違えないで来たんだ」
さっき考えてたのはこのこと。先生が何も言わずに〝職員室〟って言うと会議室に行くんだ。
先生が言うには怪しまれないように?だとか…。密会がバレちゃうからね。
会議室は会議をするっていうよりも物置きみたいなところで、人が全然通らない廊下にある。
だから2人でいても誰にもみつからないってわけなんだ。
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