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私が水着に着替え、皆がたむろっていると思われる海岸に行くとすでに三人はそろっており、何やらもめていました
私はそんな三人に近付いて、何をもめているのか理解しようと三人のやり取りに聞き耳を立てました
「蓮さんにも春樹にも那智は渡さない。私は那智と熱くて濃厚な夜を過ごすためにきたの」
「それは聞き捨てならない発言だな。いくら那智の友達とはいえ、那智と甘い夜を過ごすのは俺なんだ。悪いが部屋を明け渡してくれるかな?春樹くん」
「沙世も蓮さんも落ち着いてよ。俺が決めたんじゃないんだからさぁ。那智に言ってよ」
「春樹の分際で、那智と同じ部屋なんか許せない!」
「俺はどうしたらいいんだよ…」
「…なら、勝負でもしようか?」
「勝負?」
「そう…。那智との夜をかけて」
嫌な笑みを浮かべる蓮はそういいながら私を見ました
私は嫌な予感がします
逃げ出したい気分です
…ってか、まだ部屋割りでもめていたんですね…往生際が悪すぎます
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