あなたを知った日。

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【おはよ(*^_^*)良い天気 だね!あたしは今日は一人でお買い物です((+_+))友達にドタキャンされちゃって(@_@;)】 すぐに返事は来た。 【おは。珍しいね、一人なんて。んじゃ俺と遊んじゃう(笑)】 迷わなかった。 【いいですね~。じゃあお兄ちゃんが暇ならランチでもしましょうか(^u^)?】 あたしは最低だ。 罪悪感なんてこれっぽっちもなかったんだもん。 その頃あたしの心に大きなダメージを与えていたのはやっぱり旦那。 前々から喧嘩をすれば家出は頻繁。 喧嘩自体も増えていた。 それは子供の前でもお構いなく。 絶対に子育てには悪影響だ。 その度にあたしの泣いている姿を子供は瞼に焼き付けている。 こんな可哀そうなことしていいはずがない。 あきらかにあたしの精神的なストレスになっていた。 自分の事もろくにできない。 コーヒー一つ自分で入れられない。 パソコンばかりに夢中になって子供とのコミュニケーションなんて全くない。 他人との関わりを自分から拒絶しているかの様な態度。 旦那はあたしを見ているだけでムカつくと言う。 そして・・・ 一番言って欲しくない事をあっさり言ってくれたのだ。 「慎(まこと)より自分が大事で何が悪い?俺は自分が一番大事だよ」 そんな逃げてばかりの弱い旦那はすぐに死にたいと言った。 リストカットも。 このままじゃこの人は駄目になる、そう思った。 この人だけじゃない。 あたしも、子供も。 旦那との生活に追われ、母の看病に追われ、子供の世話に追われ、、、。 自分の居場所も生きる活力も失いかけていた。 それがこの頃のあたし。 きっとあたしも逃げたかった。 誰かに助けて欲しかった。
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