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午後1時。
仕事を終えると、浩にメールを送る。
無事に終えた事とこの後の予定など。
【終わりました!今日はこれから母の病院の付き添いです(><;)
浩は寝てない?しっかり会議に参加しなさ~ぃ(^O^)/】
するとそれ程おかずに返事は返される。
【寝てねぇよ( ̄○ ̄;)
お疲れ様!今日も恵莉は忙しそうだね(;_;)
無理すんなよ!!】
それを確認しながらまた、あたしは笑顔になる。
返事を返しながら家までを足早に歩く。
家に着くと母親があたしの帰りを今か今かと待ちわびた様子で車の前に立っていた。
「おかえり。支度できてるよ」
「うん、すぐ連れてくから」
そのままあたしは助手席に母を乗せ、三十分程かかる病院までを急ぐ。
足元のおぼつかない母の通院は月に五回以上。
あたしと同居している姉とで分担する。
それも家族の勤め。
夕方、帰宅したあたしは買い物を済ませ、洗濯物を畳み終えるとチビを迎えに行く。
「すみませーん!お世話様です!」
するとすぐに先生が顔を見せる。
「あっ、まぁくんのママ。おかえりなさーい。今支度しますね~」
「はい。お願いします」
それから間もなく先生がチビを連れてやって来る。
「ママー!!おかえり~!まこイイコしてたよー!」
チビは満面の笑みであたしに笑いかける。
ぎゅっと抱きついてくる我が子を抱きしめ返す。
「うん。ありがとね。まこがイイコしててくれたからママもお仕事行けたよ~」
するとチビは満足そうにまた、笑った。
帰り道ではその日の出来事を話してくれる。
あたしはそれを楽しみに聞き入る。
子供の成長がよく解るから。
そして家に帰ると夕食の支度に取りかかる。
その間も浩とのメールのやり取りをしながら。
【チビお迎え完了です。これから夕食の支度~(^-^)/】
【おかえり!俺もちょっと仕事抜けて今日はこれからチビの迎え(T_T)
その後また仕事戻るけど…帰りは遅くなりそう(;_;)】
いつもながら関心する。
だってうちのパパはどう頑張ってもチビの迎えなんて行く事は無いだろうから。
爪の垢でも何とやら…。
本当にそう感じる。
【いつも偉いなぁ(*_*)頑張って!パパ!!】
そう返信するとあたしは携帯を閉じて、冷蔵庫を開いた。
今日の夕食はシチューにしよう。
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