第一章 ~旅立ち~

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王国は廃墟となり、 人々は、どこからやってきた不思議な妖精゛カーバンクル゛に導かれ、 砕け飛び散り、小さくなったクリスタルの周りへとうつり住みました。 そのとき、カーバンクルは人々にこう言いました。 「これから死の時代がやってくる。 あなたたちはそれに耐えねばならない。 しばらくすると世界は瘴気に覆われるだろう。 あなたたちは瘴気のなかでは生きることはできない。 だから瘴気を打ち消してくれる、クリスタルの周りで暮らすのだ。 クリスタルは瘴気を吸って汚れていく。 もしもクリスタルがその輝きを失ったとき、 あなたたちは死に絶えるだろう。 しかし私達はあなたたちにこれを与えよう。 この容器の先には小さいクリスタルがついている。 これを持っていれば村の外にでることができる。 あなたたちはクリスタルを清めるために、ミルラの木から雫を集めねばならない。 これにあなたたちは雫をいっぱいまでためるのだ。 大事なのは、雫は同じ木からは3年に一度しかとれないと言うことだ。」 それだけ言うと、カーバンクルは西の方へと帰って行きました。 そしてその後、彼らの言ったとおり世界は瘴気につつまれ、死の時代は始まったのでした・・・・・・ ~キャラバンの始まり~ 村の古い言い伝えより…
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