12月3日 散歩そして

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「もしかして、尚樹ちゃん?」 「えっ?なんで俺の名前を?」 実際分からない、どんな記憶を思いだしたが、どの記憶にもこの女の子は、全然記憶になかった 「どなたですか?」 名前を聞いたら分かる、気がした 「覚えてないの?赤坂 美穂だよ」 (分からねぇ~だれだこいつ、相手は俺の事知ってるみたいだが) 相手を見てみる 俺の肩ぐらいの背だ、年は多分、高校1年か2年位だと思う、腰まである長い黒く透き通った髪 肌は雪国だからだろう、とても白かった 美人と言うより、かわいいと言ったかんじだ 「ごめん、思いだせない」 美穂は、がっかりした顔を見せた 「そっか、大分昔だったからね、忘れるのも無理ないよね、しょうがないよ」 「昔って何時ぐらいなんだ?」 「4才位かな、今と同じ冬だったよ」 (4才って事は俺は6才位だな、小1?記憶があんましないしな) 「へぇ~そうなんだ、でも、思い出せないよ、ごめん」 本当に申し訳ないと思い、深々とお辞儀をした、それを見た美穂は、慌てて顔を振り 「いいよ、いいよ、気にしてないから、ゆっくり思いだしてね」 俺はうなずく事しかできなかった 「それじゃ私、お店のお仕事だから行くね、バイバイ、尚樹ちゃん!!」 そう言って走って行った (そっかぁ、この村は、初めてじゃないんだ、頑張って思いだすか) 俺も、展望台から階段を降って行った
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