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「もしかして、尚樹ちゃん?」
「えっ?なんで俺の名前を?」
実際分からない、どんな記憶を思いだしたが、どの記憶にもこの女の子は、全然記憶になかった
「どなたですか?」
名前を聞いたら分かる、気がした
「覚えてないの?赤坂 美穂だよ」
(分からねぇ~だれだこいつ、相手は俺の事知ってるみたいだが)
相手を見てみる
俺の肩ぐらいの背だ、年は多分、高校1年か2年位だと思う、腰まである長い黒く透き通った髪
肌は雪国だからだろう、とても白かった
美人と言うより、かわいいと言ったかんじだ
「ごめん、思いだせない」
美穂は、がっかりした顔を見せた
「そっか、大分昔だったからね、忘れるのも無理ないよね、しょうがないよ」
「昔って何時ぐらいなんだ?」
「4才位かな、今と同じ冬だったよ」
(4才って事は俺は6才位だな、小1?記憶があんましないしな)
「へぇ~そうなんだ、でも、思い出せないよ、ごめん」
本当に申し訳ないと思い、深々とお辞儀をした、それを見た美穂は、慌てて顔を振り
「いいよ、いいよ、気にしてないから、ゆっくり思いだしてね」
俺はうなずく事しかできなかった
「それじゃ私、お店のお仕事だから行くね、バイバイ、尚樹ちゃん!!」
そう言って走って行った
(そっかぁ、この村は、初めてじゃないんだ、頑張って思いだすか)
俺も、展望台から階段を降って行った
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