12月3日 散歩そして

7/7
前へ
/16ページ
次へ
食べ終り、食後のコーヒーを井口さんと二人で飲んでいた 井口さんが俺の方にむいて聞いてきた 「どうだったかい?散歩してみて」 「すごく綺麗な村ですね」 「まぁ寒村だしね、観光客も何かしら来てくれるよ」 「そうなんですか」 「何処まで行ったんだい?」 今日、行ったルートを話した、家の前で水樹と会った事、美穂と会った事も話した それを聞いた、井口さんはアハハと笑った 「あぁー菊地さんのお嬢さんか、あれは困った子だよな、何を考えて居るのかわからないからな」 井口さんは、頬を掻きながら苦笑いをした 「まったくですよ、でも、赤坂さんはとてもいい人でしたよ」 井口さんも同感のような顔をした 「美穂さんは、とてもいい子だよ、でも、ちょっと天然だからな、何をしてるかわからない時があるね」 井口さんは、メガネを上げながら答える 「赤坂さん、仕事をしているらしいですが、何してるんですか?」 井口さんは、ちょっと悩んだ顔をした後に、手を叩いて 「母親と一緒に、喫茶店をやってるんだよ」 「そうなんですか」 「大変見たいだよ、美穂さんのお父さん、早くして亡くなってしまったからね、お父さんの店を二人で切り盛りしているらしいのだよ」 井口さん少し悲しそうな顔をした 「そうなんですか」 「まぁ今度行って見るといい、結構あそこのコーヒーは美味しいからね、あぁ、もうこんな時間か、明日から、仕事をやってもらうからね、忙しくなりそうだから早く寝なさい、明日は、今日と一緒位に起きて来なさい、詳しくは明日教えるからね」 井口さんも寝るのだろう、コタツから立ち上がった 「わかりました、おやすみなさい」 自分も立ち上がり、お辞儀する 「はい、おやすみ」 そういって寝室に入って行った 俺も、風呂に入り、寝る事にした 風呂を上がり、部屋に入った、まだ全然荷物がなく、結構広い部屋だ、前の俺の部屋の2・3倍はある、そこにタンスと机がある、畳に布団を敷きすぐに寝るようにした (明日から仕事だ、病院だけど受付とかだと楽だよな、頑張ろう) そう思いながら、深い眠りについた
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加