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(暖かい、これが天国って奴か、でもまだ死にたくないなぁ~、いっぱいやりたい事あるしな)
うっすらと目をあける、病院の良く匂う匂いと、暖かい暖炉、暖かい毛布にベッド、右腕には点滴
(生きてるんだ俺)
やっと実感が湧いてきた、起き上がると体の節々がとても痛んだ
後ろのドワが開く音がする
「やぁ起きたのかい?」
俺は振り向くと、医者である、白衣を着た中年の、おじさんが立っていた、武将髭をはやし、メガネをかけ、なかなか背の高い人だ
「吹雪の中で君を見つけた時は驚いたよ、まさかあんな所で倒れて居たとはね」
おじさんは、俺の隣に座りった
「助けてくれて、ありがとうございます、あっいたたたた」
全身に激痛が走った、医者は、慌てて
「横になりなさい、今日は安静だ」
っと言われた
医者は、少し困った顔をして聞いた
「君は、あんな吹雪のなか、しかもあんな遅い時間に何をしていたのかい」
俺は今までの出来事を話した
「そっか、だからあんな所に」
医者は、ちょっと迷った顔をしていた
「はい」
うなずく事しかできなかった、内心ドキドキしていた、連れて帰られるのだろうか、と思っていた
「仕事と住む場所に困って居るのか?」
「はい」
事実なので、うなずく
「うちで働くか?受付とか、僕の手伝いとかお使いをしてくれればいいから、そうだな、ここにも住めばいいよ、部屋も空いてる部屋があるから、そこを使えばいいよ、全部荷物はあるみたいだし、まぁ君次第だから」
ニコッと医者は笑った
「本当にいいんですか!!喜んでさせていただきます!!」
俺は、喜ぶしかなかった、こんなチャンス一度もないだろう、俺はこのチャンスにかけようと思った
「そうか、よろしく頼むよ、あっ自己紹介がまだだったね、僕の名前は井口 健次郎だよろしく頼むよ」
井口さんは、お辞儀をした
「自分の名前は、栗林 尚樹ですよろしくお願いします」
慌てて自分も頭を下げた
これが、雪島村での生活の始まりだった
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