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スターターの腕が勢いよく振り下ろされる。
同時に2台のチューニングカーが飛び出すように加速する。
最初のストレートは横一直線で、完全に並走していた。
第1の左コーナー、車重のあるZがワンエイティより早くブレーキング。
ワンエイティがグリップしながら前に出る。
Zはコーナーで、車のリアを流す。
だがその動きは不思議で、ふわりと浮くような挙動だった。
スライド中に行われる絶妙なアクセルワークでトラクションを稼ぎ、ステアリングで車の行き先を決める。
行き先は、コーナーの出口。
車をガードレールギリギリまで寄せ、綺麗に立ち上がり、次のコーナーまで加速していく。
2つ目の中速右コーナー。
同じポイントでブレーキングした2台。
ワンエイティはそのままグリップでコーナーを抜けるが、Zはここでもふわりと浮くような、不思議な慣性ドリフトで抜ける。
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