SCENE.4 NEXT

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空からポカポカと暖かい陽射しが降り注ぐ中、外気と遮断されたガレージには冷たい空気に満ちていた。 その冷たい空間にいる人間は、優希だけだ。 今から対最速のセッティングをするところだ。 あのFDは速い。 パッと見ただけで分かる戦闘力の高さ。 峠と言う限定されたステージを、可能な限り速く走る為に金と手間をかけて改造したマシン。 調整に調整を重ね、妥協せずに仕上げたその車は、優希にとってはどんな高級車よりも輝いて見えた。 「さて・・・。始めっか。」 そう呟き、作業に入る。 どれくらい作業しただろう? ケータイの画面を見て、時間を確認すると。既に昼を過ぎていた。 「腹減った・・・。」 静かに呟き、昼食を求めてZに乗り込み、街に出た。
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