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優希からの返事は、YES。
つまりバトルを承諾した、というものだった。
この返事に英二は表情を変えずに、優希を見据えている。
それに対し、優希はどこかそわそわとした様子で、英二からの返答を待った。
「・・・ハハ。」
英二、突然の微笑。
しかもどこか乾いた笑いだ。
「1人の走り屋としてって・・・。そんなの皆一緒じゃねぇかよ。」
英二の指摘にハッとする優希。
「しくったぁ~・・・!」
頭を抱えながら先程の発言を後悔している優希は、どこか面白く笑えた。
「ハハハハ!お前面白いヤツだな!・・・さて、いつやる?」
腹を抱えて笑っていた英二が、急に真剣な表情になった。
英二を中心に、辺りの気温が何度か下がった気がした。
「俺はいつでもいいです。夜なら必ず空いてるんで。」
「そうか、なら明日は?」
「勿論大丈夫です。10時からでいいですよね?」
「ああ、問題ない。」
日時も決まり、後は明日の夜10時まで待つだけとなった。
「それじゃあ、俺帰りますね。また明日に。」
「おお、また明日。楽しみにしてるぞ。」
「はい。」
優希と英二は、それぞれ一瞥してから互いの愛車に乗り込み、帰路についた。
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