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視界を奪った光の正体。
それは、先程ゴール地点の駐車場を通り過ぎたZのヘッドライト。
英二の全身の毛穴から大量の冷や汗が噴き出し、心臓が飛び出るんじゃないかと思うほど跳ね上がった。
それはすぐ後ろの辰也も同じだった。
いきなりの出来事に両者パニックになり、2台はハーフスピンに陥る。
Zはその横を平然とした様子で通り抜ける。
2台はハーフスピンの状態から立ち直る事が出来ず完全にスピンし、ガードレールギリギリで止まった。
スピンした際、クラッチを切ったのでエンストは免れた。
2台の低い排気音が周りに響く。
スピンした原因でもあるZは、コーナー出口で車を端に止めてすぐ、運転席側のドアが開き、一人の男が飛び出してきた。
その男は真っ直ぐ、スピンした2台に向かって走り寄る。
「だ、大丈夫ですか!!?」![image=212177047.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/212177047.jpg?width=800&format=jpg)
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